1回目MCその3

真珠後

えー、ちょっと長く話してもいいですか?。
あ、バンドの皆さん、次はマッキーの曲を歌いますので準備を。

今、いろいろと楽曲制作の準備をしていて、その中で感じたことです。
最近よく思うんですが、「好き」とか「愛してる」って言葉があるじゃないですか。
それ自体はすっごく素敵な言葉だと思うし、私は恥ずかしくて言えないのですが、
私が思うに、最近の若い人は割と簡単に「好き」とか「愛してる」と言う気がします。

若い私が言うのも何ですが、皆さんの半分くらいしか生きてない私が言うのも変なのですが、
私、1980年代や90年代のドラマをよく見まして、そこでは「好きだ!」とか「愛してる!!」ってのは、もうラスト、クライマックスなわけですよ。
だけど、何っつーのかなぁ、今はもっと気軽に言われてる気がします。

で、そうなると今度は「どれくらい好きなの?」って話になって、「好き」にどれくらいも何もないだろ!って思ってしまうわけですよ、私は。
それでも「こーーーれくらい愛してる!!」とか返して、何だかなあ、と。
「愛してる」というのは1つだけで、長さや大きさは無いと思うんですね。

そんなわけで今、私は、「好き」や「愛してる」に代わる良い言葉がないかと探しています。
それが見つかったらね、、、私も書いてみようかな、と・・・

さて、次は槇原敬之さんの「君の名前を呼んだ後に」です。
この曲には「好き」や「愛してる」は出てきません。だけど、すっごく愛情あふれる曲です。

槇原さんはラジオでご一緒した時に、「僕は自分のアルバムが皆さんの薬箱になってくれればいい」っておっしゃっていて、
それが強く印象に残ってますね。
薬箱というのは、嬉しい時はこの曲、悲しい時はこの曲って具合に心に効けばいいなってことで、
私もインタビューされた時には似たようなことを答えていましたが、「薬箱」って言葉はなかったですね。
これを格好つけるわけでもなくスッと出てくる槇原さんは凄いなと思いました。